まってるからゆっくり渡らせて


-今回、どうして糞を題材にしたのですか?
より身近な題材を使ってアートしたかったんです。子供の頃から付き合っている糞と正面から向き合いたかったというのもあります。
-真っ正面から向き合ったわけですね。
そうです。
-向き合ってみてどうでしたか?
まず驚いたのは、真剣に向き合うと聞こえてくるんです。
-何がですか?
彼らの声に決まっているじゃないですか。
-そうですか、失礼致しました。どのような声が聞こえるのですか?
最初はいってらっしゃい程度の挨拶から始まって、段階を踏んで日常会話程度まではできるようになります。
-日常会話?差し支えなければどのようなものか教えていただけますか?
「今日の小倉さん二割増しだったね」とかそんな感じですけど。
-糞を主人公にするのは大変勇気がいると思うのですが。
最近では「あの主人公クソだよ!」という話は聞きますが、「あれれ?主人公がクソだよ?」という事はまずありません。形容詞としてのクソではなく名詞としてのクソにスポットを当てたかったんです。
-主人公はオーディションで決めたと伺いましたが?
映画をつくり始めるにあたって助監の高畑君と話してて、今回はプロを使うのはやめようって話になったんです。素人臭さを大事にしたいねって。
-では最後に見所を教えて下さい。
主人公が最後に飛行機が墜落して崖に当たるシーンがあるんですけど、それはもう本当に背筋が凍ると思います。「びちゃー」ってね、ものすごく飛び跳ねるんです。プロデューサーの鈴木君なんて「あちゃー、これギネスですよ!」って凄く喜んでました。もう「びちゃー」ってね。とにかく「びちゃー」って。
-ありがとうございました。